月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

  • -第113号-
    元気をもらう(2014.5)

    コラム

    2014.05.01

    今号はいきなり40年前にタイムスリップであります。時を遡ること昭和49年オイルショック時代の話でありまして、巷ではあらゆる店舗からトイレットペーパーが無くなり、人々は日用品の買い占めに右往左往し、皆がアタフタしておりました。私は18歳から20歳まで2年間、東京渋谷区にあります新聞販売店の配達員をしながら、栄養士の専門学校に通っておりました。正に、新聞少年ならぬ「新聞青年」でありました。

    「あらエライはねぇ」と思って頂ける方もいらっしゃるかと思いますが、当時はそれほど珍しいことでもなく、私がお世話になっていた販売店にも、全国から20名近くの学生が集まり、寝起きを共にして日夜頑張っておりました。私は当時、特段苦学していたと言う記憶がありませんが、ただ、親の反対を押し切って家を出た手前どうしても自分で自活しなければならない状況であったし、また、若さも手伝って、なんとしてでも一度は東京で生活をしてみたいという憧れもあった為に、独り立ちすべく頑張っていた次第であります。

    初めての都会暮らしは見るもの聞くものどれもこれも新鮮に見え、毎日が輝いておりました。今考えますと東京での2年間は私にとって勉学より新聞配達員の仕事の方が遥かに多くのことを学ぶことが出来、今この会社を34年経営できているのも当時私なりに学んだ商売の基本と言いましょうか、人の心の機微と言いましょうか、とにかく座学では味わえない実学を肌で学ぶことが出来、実りある2年間でした。当時心配事が少なくなかったにもかかわらず、最後には快く送り出してくれた今は亡き両親に心から感謝であります。

    添付の写真(中央の白いドアの見えている建物)は、当時私が住んでいたアパートの現在の姿でありまして、「すごい所ねぇ。よく住めたわね」と言う声が聞こえてきそうであります。「大病院で栄養相談してみたいなぁ」「早く一人前になって親を安心させたいなぁ」等と夢多き時代でありました。今も時々この場所に来る度に「ヨーシ、明日からまた頑張るぞ」とフツフツと力が湧いてくるのでありまして、私にとっては正にパワースポットであります。

     皆さんはいかがでしょうか。個人的なパワースポットがございますか。たとえお持ちでなくても、時には春の日差しを浴びながら思い出の地に足を運んでみてはいかがでしょうか。もしかすると、何か良いことが起きるかもしれません。今号では私の昔話にお付き合いいただきありがとうございました。歳と共に昔話が多くて恐縮です。次号は発展的な話題をお送りする予定です。どうぞお楽しみに!



  • -第114号-
    「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選ばれる(2014.6)

    コラム

    2014.05.30

    「貴社はたゆまない創意工夫と勤勉な取組により我が国の産業競争力向上と地域経済の発展を支え新しい雇用を創出してこられました(以下省略)」3月3日東京品川プリンスホテルにおきまして、茂木敏充経済産業大臣よりこんな書き出しの表彰状(写真)を頂戴してまいりました。

    この賞は経済産業省が主催した、文字通りがんばる中小企業に与えられる賞であります。大臣はあいさつの中で中小企業・小規模事業者は全国に約380万社あり、そのうちの300社に選ばれたということは約13千分の1社に該当したと言うことでありまして、大変名誉なことでありますとお褒めの言葉を頂きました。

    弊社としましても思いがけない受賞でありまして、少々戸惑いもありましたが、大変名誉なことと素直に受け止めております。今回のこの受賞にあたり、私なりに雇用の創出という点で創業当時から心がけてきたことをご披露申し上げますと、それは一言で言うならば家族的経営の実践ということであります。

    以前日本中の企業がそうであったように、社長も社員も日々一丸となって高度成長期を支えてまいりました。私はその一つに家族的経営の実践があるのではないかと思っております。社長も社員も表裏一体となって、社長の後ろ姿で社員を引っ張り、努力する大切さを肌で教えて来たように思います。

    社長(親)は社員(子供)から常に尊敬され続けなければなりません。その為には何と言っても、社長はその背中で社員に見本を示すことが必要です。まだまだ未完成な私ではありますが、そんなことを日々心掛け、今日まで経営をやって来たことが今回の受賞の一助になったのではないかと思っております。幸いにも中途で辞める社員も少なく、少しは雇用の創出に貢献することができたのではないかと自負しております。大変ありがたいことです。

    今回この受賞に報いる為にも、更に家族的経営を実践し、雇用の創出に勤めて参りたいと思っております。訪問した際にいつも弊社社員を暖かく迎えいれて頂いているお客様に心から感謝しつつ、引き続きご支援・ご指導賜りますようお願い申し上げます。今号は嬉しさのあまりご報告させていただきました。感謝




  • -第112号-
    我が家は相撲部屋?(2014.4)

    コラム

    2014.03.31

    弊社界隈の桜がいよいよ開花となり、春を告げる良い季節になって来た今日この頃、歳を重ねると共に日本人に生まれてきたことに改めて感謝する一時でもあります。皆様の地域の桜はいかがでしょうか。今号は我が家の食事に纏わる話で御座います。どうぞお付き合いください。

    「ねぇそんなに作って誰が食べるのよ。我が家は相撲部屋?」と週末になるといつもながらの女房の声が聞こえてきます。

    実は我が家では前々から週末になると、私が手料理(10番から18番メニュー)を作って家族に食べさせることが恒例になっておりました。子供たちが巣立った今でも過去の分量が忘れられず、ついつい写真のけんちん汁のような多量の料理を作ってしまう癖がありまして、作ってから「こりゃ相撲部屋並みだ」と思うのでありますが、時遅しであります。

    女房から「どうして二人分の分量作れないのよ」と小言を言われるのでありますが「良いじゃないか。作ってやっているんだから」と私も防戦します。

    この紙面をお借りして少々私の心境を語らせていただきますと、実は以前子供達から「お父さんのカレー美味しいね、また作って!」などと褒められたことが、心地よい記憶として残っておりまして、買い出しの段から私の心はすでに相撲部屋状態なのであります。いつも「え、こんなに?」と女房に呆れられてしまうのでありますが、まさしく「判っちゃ要るけど止められない」のが私の言い分であります。

    そんなことで我が家は一週間程同じものを食べることになるのでありますが、最近では女房も心得てきまして「今日のてんぷらで明日は天丼ね」と理解を示してくれます。・・・・何と幸せなことか。これからも自然の恵みを無駄にすることなく、健康で三度三度のご飯が食べられることに感謝しつつペンを置きたいと思います。お付き合いいただきましてありがとう御座いました。