若い女性が髪を束ねております。束ね終わると化粧箱から手鏡を取り出し、ファンデーションを塗り始めました。続いてアイラインを引き、そしてつけまつげ装着から口紅とあれよあれよと言う間に別人のように変身しました。

これは、早朝電車の中で、若い女性が他人の目をはばかることなく、自分の世界に入って黙々と化粧をしている光景の一コマであります。
時々この時間帯に電車に乗ることがあり、多い時には一両で2~3人程の若い女性が鏡の中の自分と格闘しております。私も好奇心旺盛なのか、それとも暇人なのかわかりませんが随分世の中変わったなぁと思ってしまいます。
昔はと言うと古い人間に聞こえますが、人前で化粧をする事など考えられませんでした。いつから日本女性の美意識が風化したのでしょうか。いやいやそんな事ありませんと反論される女性も少なくないかと思いますが、私としては世の男性の一人として女性の化粧はベールで包まれてあって欲しいと願うものであります。
「なんですって、男性だって男らしさが風化してる、男の腰パン、金パツ、細眉毛とあげたらきりがないわよ。」という意見が聞こえてきそうです。
ここで議論するつもりはありませんが、根本原因は何と言っても世の大人たちが子供たちに良い見本を見せられていない事ではないでしょうか。
男も女も今流、おじさん年代の私にとって少し考えさせられる出来事でした。