月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

  • 猛暑日に思う(2010.8)

    コラム

    2010.08.02

    「暑いですね。」
    「この暑さいつまで続くのかしらね。」

    連日連夜の天気予報も、晴れマークがびっしりでありまして、これを見ているだけで頭がくらくらしてきそうな今日この頃であります。
    我が家は那須高原に近いので自然の扇風機(風)でしばらく過ごしておりましたが、今ではクーラー無しでの生活が考えられなくなりました。

    さてここで問題です。「家庭のクーラーが一般家庭に普及したのは、いつごろだったのでしょうか?」
    皆さんの家庭はいつ頃ご購入されましたでしょうか。
    確か、我が家もここ20年ぐらい前のことであると記憶しております。

    それではここで、クーラーの無かった時代の小生の夏休みの一日にタイムスリップしてみましょう。

    まず何と言っても一日の朝はラジオ体操からスタートであります。そして宿題もせず近くの川に友達と水遊びに直行です。おなかがすくと、近くの畑のトマトやきゅうりを失敬して食べたものです。

    疲れて帰ってくると畳の上で大の字になって昼寝タイムであります。 更に夜にはお墓で度胸試しに興じる等、胸わくわくとした思い出がいっぱいでした。
    そして最後に、蚊帳を吊った寝床でぐっすり休んで一日が終わりです。

    いかがお感じになられましたでしょうか。
    つい最近までどこの家にもあった、日本の原風景ではないでしょうか。

    クーラーも今では無くてはならない必需品でありますが、「暑い。」「暑い。」と言ってばかりいても暑さは変わりません。時には暑さを逆手にとって一工夫してみてはいかがでしょうか。

    まずは早速蚊帳を買って家族皆でいっしょに入ってみましょう。
    何か新しい発見があること請け合いです。


  • 指導者の条件(2010.9)

    コラム

    2010.08.31

    先般、我々業界の元リーダーAさんが75年の生涯を終えました。
    今号はそんな書き出しでのスタートであります。

    当たり前のことではありますが、人間必ず死が訪れるものでありまして、亡くなった時にどれだけ周りから惜しまれたか、あるいは愛されていたかが分かるのが葬儀での参列者の数ではないでしょうか。

    今回Aさんの葬儀に参列し、Aさんの偉大さと人間としての果たす役割、あるいは指導者の条件と言えるものを学ぶことが出来ました。

    生前Aさんは大変バイタリティーあふれる方でありました。常にわれわれ業界を一人で引っ張っておられまして、私などからすると、同じ人間としてこうも違うのかと羨ましく感じておりました。

    Aさんがまだお元気でいらした頃、私にこんなことをおっしゃっていたのを思い出しました。

    「いいかい、野村君、リーダーはなぁ、ことの価値判断をするときはなぁ『善』か『悪』だよ。何が正しいかそのことの答えを用意すれば、どんなことを言っても怖くはないよ。」

    時として『得』か『損』という価値判断が横行する時代でありますが、Aさんの場合、一貫して判断基準は『善』か『悪』でありました。

    「野村君、『得』や『損』は一時の利だよ。」

    経営上の判断に迷ったときには、常にこの言葉を思い出して、自分を戒めております。
    それは、Aさんが75年にわたる経験で培った人生の答えであったような気がします。

    その言葉の意味することは、容易に理解できるかもしれませんが、日々の経営の中で実践して行くのは、想像以上にしんどいものです。そんな時、Aさんは人に対して相手を思いやる愛情の注ぎ方も一流でありました。

    自分に対する厳しさと他人に対する優しさ、その両輪があって終生一貫して『善』の世界を貫き通すことが出来、多くの人々から賛同を得、葬儀への参列者の数につながっていったのではないかと思っております。

    Aさんが残した教訓は、我々経営者ばかりでなく、人間社会にとって普遍の価値基準であり、私にとっても大きな座右の銘をいただいた思いであります。

    心からご冥福をお祈りいたします。

  • ワールドカップサッカーと経営(2010.7)

    コラム

    2010.07.02

    サッカーW杯南アフリカ大会の模様が連日連夜テレビで放映され、私も御多分に漏れずテレビにくぎ付け状態で、日本勢の活躍に思わず大声で応援しておりました。

    我が家の長男が小・中とサッカーをしていたこともあり、深夜ばかりか早朝の観戦で少々寝不足気味でありましたが、世界の一流プレイヤー達の演技を見ていますと、ついつい時間の過ぎるのも忘れてしまっておりました。

    そんな中でも、私などは長年の社長業の癖が抜けず、ふと気が付いてみるとサッカーの試合を見る視線が、ビジネスモードに変化してしまっていることがしばしばでありました。
    その具体例の一端をご紹介しますと、まずは岡田監督の監督業としての采配の振り方に注目であります。

    「寄せ集めの集団からどのようにチームとしての戦力をアップしたのだろうか?」
    「それぞれの選手に対して具体的にどのような教育をしたのだろうか?」
    等々疑問は尽きません。

    我々が日々会社を経営して行く上で、人・物・金・そして情報の4つの経営資源が大事だと言われておりますが、ここでは人に焦点を絞って、私なりに岡田監督の強みを分析してみました。

    1.選手起用を過去の実績にこだわらず今の実力で評価したこと。
    2.選手の自主性を尊重したこと。
    3.自分の信念を曲げなかったこと。

    以上3点が私なりの勝因の分析であります。皆さんはいかがでしょうか。

    そしてこれを会社経営の視点でビジネス風にアレンジしてみました。

    1.社員の話をよく聞くこと。
    2.信頼して任せること。
    3.会社の経営理念をいつも頭に置き行動すること。

    いかがでしょうか。今回は少々硬い内容で終わってしまいましたが、要はスポーツも経営も人がすることですので、全力を出し切ることが大切ではないでしょうか。
    とにかく硬いことは抜きにして岡田ジャパン万歳!感動をありがとう!

    ニッポン   チャチャチャ♪
    ニッポン   チャチャチャ♪