月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

  • -第180号-​サービスの原点(2019.12)

    コラム

    2019.12.01

    早いもので今年も残すところ一か月になりました。皆様のご心境はいかがでしょうか。私は、ある出来事に遭遇し、改めてサービスの原点を学んだ思いがしました。そんな話題を織り交ぜながら今号はお送りいたします。どうぞ最後までお付き合いください。


    以前にも書かせていただきましたが、私は料理を作ることが大好きであります。でも、女房にはちょっぴり不評であります。その理由は、私が相撲部屋のように大量に作ってしまうことです。「わかっているけどやめられない」という歌がありますが、まさしくその心境なのであります。もう半分病気でしょうかね(笑)。


    さて、その話題はさておき先日こんな出来事がありました。いつものように夫婦二人でスーパーに行った時、運悪く大粒の雨が降ってきました。少し待てば止むだろうと車内で待機していましたが、一向に止む気配がありません。「じゃ、ずぶ濡れで行こう」と二人で小走りに走り出した時、スーパーの方から店員さんらしき二人が傘を持って私たちのところへ向かって来るではありませんか。そして「どうぞ傘をお使いください」と差しだしてくれたのであります。私も女房も突然のことでびっくりしましたが、大助かりでした。その後、店員さんが「雨の中のご来店ありがとうございます」とこれまた丁寧にあいさつしてくれたのであります。


    皆さんいかがでしょうか。今時このような対応があるでしょうか。このスーパーの雨の日の接客マニュアルになっているのかもしれませんが、それにしても、ずぶ濡れになって迎えてくれるということ自体中々できることではありません。私は、このサービスを目のあたりにし、商売の原点と言いましょうか、はたまた人生の生き方と言いましょうか大きな気づきをいただいた思いでありました。


    それは「人に施すこと」そして「素直に感謝すること」このことに尽きるのではないでしょうか。後日、ある方からそのスーパーの経営理念を聞くことができました。創業社長が、社員に対して「わざわざ遠くから来てくださるお客様に、常に感謝することが大事だよ」と常に言っていたそうです。今でもこの教えを守り傘のサービスにつないでいるのですね。私はすごく得した気分になり、その日は最高の一日になりました。


    弊社の取り組みはまだまだ発展途上でありますが、これらの教えを守り社員教育につないでいきたいと思います。引き続きご指導の程よろしくお願い申し上げます。


    最後になりましたが、皆様にとりましても2020年が素晴らしい一年になりますことを心から祈念申し上げ、年末のご挨拶とさせていただきます。一年間本当にありがとうございました。

    今年も最後は夫婦の会話で締めたいと思います。


    私  「傘のサービス良かったね、感動したよ!」

    女房 「どんな教育しているのかしらね」

    私  「社長の顔が見たいね」

    女房 「お父さん、同じ社長だから頑張って!」

    お粗末様でございました。

    今号も最後までお付き合いいただきありがとうございました。


  • -第179号-
    ​わが社の働き方改革(2019.11)

    コラム

    2019.11.01

    政府の肝煎りで4月からスタートした働き方改革、皆さんの職場ではいかがでしょうか。まだ発展途上ではありますが、今号は弊社の取り組みについて少しご紹介させていただきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。


    最近つくづく時代は変化するものだなぁと実感するものがございます。その一つが有給休暇制度の在り方であります。私が創業した40年前にも勿論この制度はありましたが、あまり実行されていませんでした。そこで、その反省を踏まえて新しい仕組みをスタートさせました。土・日曜日の2回を挟み9連休を取得させるようにしたのであります。それも前期と後期に分けて年2回取得できるのであります。「何、9連休2回だと!」「それ、どういうこと!」とお叱りをいただくお客様もいらっしゃるかもしれませんがどうかお許しください。


    私は創業期、会社を経営するにあたって一つの誓いを立てました。それは「自分はさておき、人に与えること」を優先しょうと考えたのであります。つまり今流で言いますとアメリカのトランプ大統領がアメリカファーストと言っているように、私は社員ファーストで経営をしょうと考えたのであります。その発想の原点は私の両親にあるのかもしれません。子供の頃、両親は食べなくても私と弟に食べさせてくれました。子供心に「親はすごいなぁ」と感じたものであります。


    そんな思いがいつも脳裏にありまして、会社は家族、社員は子供、子供に与えることが社長の責任、偉そうなことを言っているようですが、そんな風に感じておりました。9連休はその一環なのであります。ただし休暇を取るにあたって一つだけ条件を付けました。それは期間中どこかで親孝行をすることであります。ある人は親とゆっくり食事をしたり、親を亡くした人は親の墓参りに行ったりと、社員一人一人が計画を立て実行してくれているのであります。


    社員から「久しぶりに親とゆっくり話すことができました」「墓参りに行ってきました」などリフレッシュの便りが届くたびに親を思い出します。お客様に良い提案を差し上げるためには、まずは社員が満足できる環境を作ってあげること、そのうえでお客様満足を追求することができればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。


    今号は働き方改革の一端をご披露させて頂きました。今号も最後までお付き合いいただきありがとうございました。今号も夫婦の会話で締めたいと思います。


    女房 「私たちも9連休欲しいわね!」

    私  「社長だからなぁ」

    女房 「じゃ、女房孝行休暇作ったら!」

    私  「・・・・・」

    お粗末様でございました。

  • -第178号-
    感謝をいただく手紙(2019.10)

    コラム

    2019.10.01

    家を見下ろす那須連山も木々が色づき始め、秋一色に染まろうとしております。皆様の所の紅葉前線はいかがでしょうか。さて今号は感謝をいただく手紙と題しましてお送りいたします。どうぞ最後までお付き合いください。


    弊社では、今年4月から初めての試みと致しまして社員のご両親(どちらか)に誕生日プレゼントとしてケーキを送ることにしました。「えぇ、どうしてそんなことをするのよ!」と驚かれる方もおられると思いますが、その根拠は弊社の社是である「感謝の心」にございます。それは、仕事関係もさることながら、私生活においても周囲に感謝することが大切であるという事を謳っております。


    そして、私は特に一番に感謝すべき人は自分の両親だと思っております。それは自分をこの世に産んでくれたからであります。そのことにまず感謝であります。私など両親がいないものにとりましては「孝行したい時に親はなし」ということわざがぴったりくるくらい、親を亡くしてみて初めて親の有り難さを実感するものであります「あの時、もっと父親に優しくしてあげればよかったなぁ」「母親にはもっといろいろな所を連れて行ってあげればよかったなぁ」などと言ったらきりがないくらい反省しきりであります。


    社員 「社長、ご両親共に亡くなっている場合はどうしましょうか」

    私  「どちらかの命日で良いじゃない」

    ということで今試みている最中であります。やってみてわかったことは、ダントツで父親より母親にあげる社員が多いということであります。私もそうですが、父親より母親ですよね。納得であります。良い社員を産んでくれたご両親に感謝を込めて送っているのであります。


    そのお返しに届いたのが、ベテラン社員Sさん家族様からの手紙でありまして「ケーキを家族全員で美味しくいただきました。両親までこのような素敵な計らいをしてくれる会社が他にあるでしょうか!これからも両親を大切にしながら過ごして参ります。ありがとうございました」と綴られていました。思わず目頭が熱くなる思いでありました。これからもできる限り継続して参りたいと思います。


    弊社もおかげさまで良きお客様、良き社員に恵まれ後少しで40年の節目を迎えることが出来ます。これからも社員ともども頑張って参りたいと思います。引き続きご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。今号も最後まで読んでいただきありがとうございました。


    今号も夫婦の会話で閉めたいと思います。

    私  「Sさんの手紙嬉しいね」

    女房 「本当ね、家族で食べている様子、目に浮かぶようね」

    私  「今日は社長冥利に尽きる一日だったなぁ」

    女房 「お父さん、我が家にいつケーキ届くのかしら?」

    お粗末さまでございました。