
「あれ!社長室の壁がない。」「社長の席どこに行ったの?」「広くなって良かったわね。」等々の言葉は、ある出来事の後、私が耳にした社員の意見であります。
そうなんです。
思い切って社長室の壁を壊してしまったのです。
日本経済新聞の連載で、確か「そこまでやるか?」といったタイトルのものがありましたが、社員の本音からすると正にその言葉通りだったのかもしれません。
ここでほとんどの方が「裸の王様」というお話を思い浮かべられると思いますが、私も常々その状態に陥ってしまう恐れがあるのではないかと感じておりました。
そんな時、あるメーカーの営業マンの「社長室まで行って社長に話し掛けるのは、結構勇気がいるんですよ。」という言葉にハッとしました。
それはそうかもしれません。社長室というなんとなく寄り付き難い部屋の中で、難しげな顔をして奥の方に座っていたら、誰だって声を掛けづらいですよね。「そうだ、先ずは物理的に社長室の壁を壊そう。」これがこの事件?の発端であります。
お分かり頂けたでしょうか。発想はいたって単純でありますが、実行に移すのには多少勇気が要ります。
でも、それだからこそやってみる価値があると信じております。これからも部署の壁、上下の壁とあらゆる壁を少しでも無くし、よりフラットな雰囲気を作ることに徹することで、もれなく報告・連絡・相談(ほうれんそう)の出来る会社作りを目指していきたいと思います。
「いらっしゃいませ。」「ありがとうございます。」
「おはようございます。」「お疲れ様でした。」
大きな声で声を掛け心の壁を壊して行きたいものです。