月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

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  • -第135号-
    出会いと別れのメッセージ(2016.3)

    コラム

    2016.02.29

    3月のまだ寒空の中、一輪の福寿草の花が春の日差しをいっぱいに浴び、今か、今かとばかりに芽を膨らませていました。この光景、創業地の庭先に見かけた福寿草の花でありまして、この季節になりますと懐かしく思いだされます。私にとって福寿草の花は春の足音と共にやって来るまさしく福の花なのであります。皆さんにとって花の思い出でいかがでしょうか。皆さんお変わりありませんか。今号は「出会いと別れのメッセージ」と題しましてお送りいたします。どうぞお付き合い下さい。

    「お疲れ様です。12月20日をもちまして退職することになりました。入社以来7年間、多くの事を教えていただきました。今思い起こすと、楽しかった事ばかり思い出されます。この職場に出会えた事を心から感謝しております。いろいろと本当にお世話になりました」
    平成27年12月18日○○支店○○ ○○

    この「全文」は弊社○○支店の男性社員A君が退職した時に、全社員に送ったメールであります。私はこのメールをもらった時、思わず目頭が熱くなりました。このA君、どちらかと言いますと物静かで、口数が少なく、あまり目立たない存在ではありましたが、在職中このように感謝の気持ちで日々仕事に取り組んでいてくれたことを思いますと、改めてルルルと歌い出したくなる心境であります。思わず「35年経営してきて良かったなぁ」と思える瞬間でありました。

     しかしここまで来るのには紆余曲折を経ており、いろいろな出会いと別れの物語がありまして、時には会社の意見と違って辞めて行く者もいました。若かりし頃は「せっかく入れてやったのに何もできずに辞めて行くの?」と社員ばかりを責めていました。しかし、いろいろ経験するうちに考え方が変わってきました。それは私の経営者としての魅力の欠如に気づいたのであります。誰しも入社する時に辞めることを考えて入社する人はいませんよね。仕事をする中でいつしか社長の考えとずれができ、それはすべて社長の魅力の無さから生まれるものでありまして「もっと社長として魅力をつけて行かないと社員はついてこなくなる」と本心から思えるようになったのであります。

    今回のA君の退職理由を聞けば、会社の問題ではなく、より自分を高め、発展させる意向があったと言うことで安堵しているところであります。どちらにしても縁あって入った会社であります「社長の下で働いて良かったなぁ」と思っていただけるよう更に社長の魅力を磨いて経営にあたっていきたいと思っております。嬉しかったので報告させていただきました。A君に幸多かれと祈るばかりであります。何かご意見・感想お聞かせいただければ幸いです。お待ちしております。

    そして、またまた最後に女房登場であります。
    私     「A君のメール嬉しかったなぁ、社長冥利に尽きるよ」
    女房    「我々夫婦も30年よね、時々褒めてもらいたいわよね!」
    私のボヤキ 「社員は褒めても女房に面と向かって褒めるの、照れるなぁ」
    女房    「お父さん何か言った?」

    今号も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに!


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  • -第134号-
    東京~日光間150㎞ウォーキングで踏破しました!第二弾
    -リーダーシップ編-(2016.2)

    コラム

    2016.01.29

    連日寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。今週は立春であります。

    世の中の行事というものはいつも先取りするものでありまして、立春も同じように過ぎた頃から寒さの本番がやって来ます。昔は先取りすることで気持ちを高揚させていたのかもしれませんね。寒さももう少しの辛抱であります。お互い体に気を付けながら暖かい春を待ちましょう。

    今号は前月号に続き第二弾と致しまして東京~日光間150㎞を踏破しました!(リーダーシップ編)をお送りいたします。どうぞお付き合い下さい。

    社内で踏破した話をしましたところ「社長すごいですね」「私など全くできません」などと言った驚きの声が多く聞かれ、まだまだ健脚には自信が持てたような気が致しまして、更なる挑戦を目指していきたいと思っております。

    さて、長くビジネスの世界に身を置いておりますと、見るもの、聞くもの、そして考えることまでがビジネス色一色と言った感があります。今回のウォーキング大会もそう言った見方で見てしまい、今ではすっかり職業病に浸っているところであります。

    今回の参加者は男性9割女性1割で総勢84名でした。その中に年の頃70歳代の物静かな男性がおりました。どちらかと言いますと口数の少ない目立たない存在ではありましたが、外見とは裏腹に立ち居振る舞いがすごく光っておりまして、私は一週間行動を共にする中で、その方からリーダーシップとは何かを改めて勉強させていただいた思いでありました。

    その一端を申し上げますと、今回多くはウォーキングを楽しみ踏破することが目的でありまして、決して団体行動の規範を学びに来たわけではありませんので、リーダー不在なのであります。従って誰かがリーダーシップを発揮し統制をとって行かないと前へ進まないのであります。

    もちろん大会でありますので最小限度のスタッフはいるのでありますが人数に限りがあり、誰かが指示して行かないと隅々まで回らないのであります。誰かいないかなぁと思っていた矢先、その男性が誰から押されることなく自発的にボランティアを買って出たのであります。

    そのリーダーぶりとは、道路横断ではチームが横断するまで見守りながら最後に自分が渡る、元気がない会員がいるとすかさず駆けつけ声をかけながら元気づけるなど、万事が万事そのような行動でありまして、自分のことよりも先ず人の為に尽くすのであります。

    キビキビとした中に、人を思いやる心や優しさが伝わって来ましてこちらまでもががんばろうと思えてきたものであります。とかく世間一般的にはリーダーは声が大きいとか、指導力があるとか外見で判断することが多いですが、私は真のリーダーとは人をどれだけ思いやる、心の広さで決まるのではないでしょうか。その男性の心の広さに、まさしく真のリーダー像を見た思いでありました。

    皆さんの中にこう言ったリーダーシップのある方いらっしゃいますか。組織はリーダーで決まります。会社も社長で決まります。今回の一週間改めて反省と希望を抱いた大会でありました。ご意見ご感想お待ちしております。

    今号も最後までお読みいただきありがとうございました。

     

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