月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

  • 心に沁みる親切(2013.2)

    コラム

    2013.01.31

    「えぃ二駅乗り過ごしてしまった!」
    「今日はついてないなぁ・・・」
    これはある日の私の営業日報であります。

    以前にもこのコラムで申し上げたことがございますが、私は日頃の感謝の意を込めまして、月に何度かお客様訪問をさせていただいております。その時はいつも公共交通機関を利用し、バス停や駅からは自分の足で歩くようにしております。歩くことは私の趣味でもありますので、何よりの楽しみとなっております。
    ということで、今回は茨城県西部地区のお客様を営業訪問した時のお話をさせていただきます。

    その日は商談が無事終わり
    「今日は二駅乗り過ごしてしまってタクシー代を使ったので、帰りは徒歩で駅まで戻ろう」と決意し、
    元気良くスタートしたのはいいのですが、途中で道に迷ってしまい、近くにあった惣菜屋さんに立ち寄り、道を聞くことにしました。

    「○○駅までまだまだあるよ」と店のおばちゃんが苦笑いしまがら見送ってくれました。
    私も「ありがとう御座います。頑張ります」と言って再スタートしたものの、中々駅が見えてきません。

    「困ったなぁ、やっぱりおばちゃんの言った通りタクシー乗れば良かったかなぁ」
    と一人つぶやきながら歩いていますと、後ろから一台の車が近づいて来まして助手席の窓が開きました。

    「もし良かったら○○駅近くまで行くので乗っていきますか。さっき店で話聞いていました」の声、
    私は心の中で「えぇ・・こんな親切な方が世の中にいるの?」
    とビックリするやら、嬉しいやら。まして女性ではありませんか。

    あまりに親切に言っていただいたので、思わず
    「ありがとう御座います。お言葉に甘えてさせていただきます」
    と後部座席に乗せていただきました。

    車中、
    「高校生の子供さんがいて、今から部活動の送り迎えに行くところ」だとか、
    「実家が宇都宮で時々帰省している」とか
    気さくに会話が弾み、普段は良いお母さんなんだろうなぁと想像してしまいました。

    乗り込んで数分後に
    「○○駅に着きました。気をつけて!」
    「本当にありがとう御座いました」こんな会話で別れました。

    皆さんいかがです。フィクションでなく、本当の話であります。最近子供たちに「知らない人に声かけちゃいけないよ」などと注意する時代ではありますが、まだまだ日本も捨てたものじゃありませんよねぇ。

    人の情けに触れると今度は自分が人に与えたくなります。そんな教育を世の大人達が子供達にできたら良いなぁと感じました。

    足どり軽く帰宅し早々女房に話したところ
    「お父さん良い話ね。2月号これ書かないで何書くのよ」と肩をたたかれた次第であります。
    ちょっと良い話ご披露させていただきました。