月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

  • ハイ90%です。(2010.10)

    コラム

    2010.09.30

    「ハイ90%です。」
    あれ あれ またまた難解なタイトルでのスタートでありますが・・・。
    さて、ここで問題です。このタイトルの90%は何を連想させるでしょうか。
    それが今回のテーマであります。

    営業会社なので「9月の営業成績達成率90%?」
    もしくは「社内の不快指数90%に上昇?」等、いろいろと思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
    正解は、本社スタッフの非喫煙者の割合です。

    「へぇそんなに少ないの?」という方や「まだ100%になっていないの?」という方等様々でしょうが、
    皆様どのように思われたでしょうか。
    私としましては、世間より少しは高い数字ではないかと感じております。

    当社も一昔前までは、非喫煙者の割合が社員の30%に満たない全く健康意識のない会社でありました。
    斯く言う私も大変なヘビースモカーであった時代がございまして、一日に40本から多い時には60本以上吸っておりました。

    33歳の時に「生まれて来る我が子に何か記念に残ることをしてあげよう。」と思い、一念発起しまして、
    「元気な女の子が生まれましたよ。」と言われた瞬間に持っていたハイライトをゴミ箱に捨てました。

    そこからが私の禁煙生活の始まりでした。幸いにして今まで一度も挫けることなく23年間禁煙を守っております。
    最近では煙を吸うとくしゃみが止まらなくなり、こうも体質が変わるのかと敏感さに驚いております。

    今でも時々「野村さんよく禁煙出来ましたね。」と言われることがありますが、
    人間本気で何か祈願するものが出来れば、大抵のことは成就できるのではないでしょうか。
    そんな訳で、最近社員たちも人それぞれ祈願するものが出来まして、禁煙者が日増しに増えております。

    社内で私がよく言っている「ピンチはチャンス」の経験を実体験することで、健康への意識が高まって来たのではないかと感じております。
    私としては、「健康を食する」会社の社員としての意識を持って、各自が自主的に禁煙していることを素直にうれしく思っております。
    近いうちに「当社に喫煙室が無くなりました。」と言う記事が配信できるよう、粘り強く頑張って行きたいと思います。


  • 猛暑日に思う(2010.8)

    コラム

    2010.08.02

    「暑いですね。」
    「この暑さいつまで続くのかしらね。」

    連日連夜の天気予報も、晴れマークがびっしりでありまして、これを見ているだけで頭がくらくらしてきそうな今日この頃であります。
    我が家は那須高原に近いので自然の扇風機(風)でしばらく過ごしておりましたが、今ではクーラー無しでの生活が考えられなくなりました。

    さてここで問題です。「家庭のクーラーが一般家庭に普及したのは、いつごろだったのでしょうか?」
    皆さんの家庭はいつ頃ご購入されましたでしょうか。
    確か、我が家もここ20年ぐらい前のことであると記憶しております。

    それではここで、クーラーの無かった時代の小生の夏休みの一日にタイムスリップしてみましょう。

    まず何と言っても一日の朝はラジオ体操からスタートであります。そして宿題もせず近くの川に友達と水遊びに直行です。おなかがすくと、近くの畑のトマトやきゅうりを失敬して食べたものです。

    疲れて帰ってくると畳の上で大の字になって昼寝タイムであります。 更に夜にはお墓で度胸試しに興じる等、胸わくわくとした思い出がいっぱいでした。
    そして最後に、蚊帳を吊った寝床でぐっすり休んで一日が終わりです。

    いかがお感じになられましたでしょうか。
    つい最近までどこの家にもあった、日本の原風景ではないでしょうか。

    クーラーも今では無くてはならない必需品でありますが、「暑い。」「暑い。」と言ってばかりいても暑さは変わりません。時には暑さを逆手にとって一工夫してみてはいかがでしょうか。

    まずは早速蚊帳を買って家族皆でいっしょに入ってみましょう。
    何か新しい発見があること請け合いです。


  • 指導者の条件(2010.9)

    コラム

    2010.08.31

    先般、我々業界の元リーダーAさんが75年の生涯を終えました。
    今号はそんな書き出しでのスタートであります。

    当たり前のことではありますが、人間必ず死が訪れるものでありまして、亡くなった時にどれだけ周りから惜しまれたか、あるいは愛されていたかが分かるのが葬儀での参列者の数ではないでしょうか。

    今回Aさんの葬儀に参列し、Aさんの偉大さと人間としての果たす役割、あるいは指導者の条件と言えるものを学ぶことが出来ました。

    生前Aさんは大変バイタリティーあふれる方でありました。常にわれわれ業界を一人で引っ張っておられまして、私などからすると、同じ人間としてこうも違うのかと羨ましく感じておりました。

    Aさんがまだお元気でいらした頃、私にこんなことをおっしゃっていたのを思い出しました。

    「いいかい、野村君、リーダーはなぁ、ことの価値判断をするときはなぁ『善』か『悪』だよ。何が正しいかそのことの答えを用意すれば、どんなことを言っても怖くはないよ。」

    時として『得』か『損』という価値判断が横行する時代でありますが、Aさんの場合、一貫して判断基準は『善』か『悪』でありました。

    「野村君、『得』や『損』は一時の利だよ。」

    経営上の判断に迷ったときには、常にこの言葉を思い出して、自分を戒めております。
    それは、Aさんが75年にわたる経験で培った人生の答えであったような気がします。

    その言葉の意味することは、容易に理解できるかもしれませんが、日々の経営の中で実践して行くのは、想像以上にしんどいものです。そんな時、Aさんは人に対して相手を思いやる愛情の注ぎ方も一流でありました。

    自分に対する厳しさと他人に対する優しさ、その両輪があって終生一貫して『善』の世界を貫き通すことが出来、多くの人々から賛同を得、葬儀への参列者の数につながっていったのではないかと思っております。

    Aさんが残した教訓は、我々経営者ばかりでなく、人間社会にとって普遍の価値基準であり、私にとっても大きな座右の銘をいただいた思いであります。

    心からご冥福をお祈りいたします。