月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

  • ​​-第198号-友は良し(2021.9)

    コラム

    2021.09.01

    毎年この季節になりますと、「おーい野村、新米できたぞ、食べてくれ!」と持参してくれる友人がおります。今号はこんな書き出しのスタートです。どうぞ最後までお付き合いください。


     過去のコラムに登場したこともある友人T君を改めてご紹介させていただきますと、彼とは高校時代に出会い、かれこれ半世紀の付き合いになります。T君は公務員を勤め上げ、7年前定年退職を機に家業の農業に精を出すことになりました。彼の作るお米は本当に美味しくて、若かりし頃であれば軽く23杯は食べられたかもしれません。

    T君、うちの孫がね、美味しい!美味しい!と喜んで食べているよ」と褒めると嬉しそうに「うちの米は、那珂川の水と棚田に近い山間部でできたお米だからピカイチだぞ!」と自慢げにお米談義が始まるのです。


     ある意味仕方のないことかもしれませんが、社会人になって働くようになりますと馬が合う人と合わない人が出てくるものですが、T君とは不思議と馬が合い、若い頃は飲みに行ったり旅行に行ったりとタッグを組んでよく遊んでいました。友人とは利害関係がありませんので互いにストレートに話をすることが出来、会話がない時でも居心地の良い間柄でありますので、そのあたりが長続きのコツかもしれませんね。最近では妻とも馬が合い家族ぐるみでお付き合いをしています。

    「朋あり遠方より来る」の心境であります。


     私の過去を振り返れば、27歳で会社を創業してから今日までの41年間わき目も振らずがむしゃらに駆け抜けてきました。若い時にはまったく想像もしていませんでしたが、気が付けば3年後には古希を迎える歳になりました。月日が経つのは本当に早いものです。大げさに聞こえるかもしれませんが、この41年間は毎日が真剣勝負の連続でした。思い返せば、創業してからは友人と遊ぶこともあまり無かったかもしれません。その過去には全く後悔はありませんし、むしろそのようにしてきたからこそ今があると誇りに思うくらいです。


     しかし、人生は一度きりです。コロナという未曽有の事態で「人とのつながり」をより大切に感じるようになり少し考えを変えました。これからは家族や友人を大切にしながら「おーい野村!野菜採れたから遊びに来いよ!」「了解!すぐ行くよ!」こんな会話が増えるよう人生を深めていきたいと思います。


    皆様いかがでしょうか。今号は「友は良し」と題しましてお送りいたしました。

    今号も夫婦の会話で締めたいと思います。


    私「T君毎年ありがたいね」

    妻「お米本当に美味しいね」

    私「次回は夫婦同士でゴルフでもやるか」

    妻「あら、お父さん良いじゃない!やりましょう」

    お粗末様でございました。


    2021年9月_2 2021年9月_1