月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

  • ​​-第187号-​​普通が一番(2020.10)

    コラム

    2020.10.01

    前号で触れました新型コロナウイルスの問題が、地球規模で大きく変貌を遂げています。今や自然の驚異に人間の英知が試されているところであります。皆さんと共に、私たちができる手洗い・うがい・マスクの励行でこの危機を乗り切って行きましょう。さて、今号は普通が一番と題しましてお送りいたします。最後までお付き合いください。


    私と同世代の方には、共感できる節があろうかと思いますが、半世紀程前には、今となっては嘘みたいな本当の話がありました。卵やバナナが大変貴重品で、病気になって初めて口にできる時代でした。また、牛肉は超高級食材で、ステーキなど夢の世界でしかお目にかかれませんでした。私が初めて口にしたのは社会人になってからであります。その時の味が今でも忘れられません。今となっては懐かしい思い出でありますが、物の価値は、時代によってかなり変遷して行くものだと痛感している次第です。


    さて、話変わって時代は働き方改革の時代であります。弊社もこれに遅れまいと3年程前からいろいろ試行錯誤しながら準備し、只今実践中です。私はこの働き方改革の実践方法をまとめるにあたり、ある過去の反省を踏まえて理念を策定しました。その骨子はモーレツ(猛烈)という言葉を死語と心得、モーレツということを全部排除することから始めたのです。モーレツな目標、モーレツな時間、モーレツな人事、などなど考えればきりがありませんが、とにかくモーレツを排除しようと思ったのです。これを改善しない限り本質的な真の働き改革ができないと思ったのです。


    そこで、基本は「普通に働いて普通に生活できる会社作り」を目指そうと思ったのです。普通の定義は人それぞれ意見が異なるでしょうが、私の目指す普通とは「自然に逆らわず無理のない働き方」であります。限られた時間の中で、背伸びすることなく活き活きと働ける環境作りであります。「あれ、それは夢のような話じゃなぃ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく脱モーレツに向かって只今突進中であります。そしていつしか、弊社の働き方が、半世紀前は高級食材であった卵、バナナやステーキ用の牛肉が、現在ではスーパーでごく普通に手に入るように、世の中で当たり前に受け入れられるように頑張ってまいります。今号は「普通が一番」と題しましてお送りいたしました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


    今号では、飛び入りで孫の陽万里(ひまり)が初登場であります。

    私   「陽万ちゃん、今日はじいじいと寝る?」

    陽万里 「じいじい、良いよ」

    私   「陽万ちゃん、今日は寝かせないよ」

    女房  「お父さん、変なこと言わないでよ!」


    私にとってこれが最高の普通の生活です。

    お粗末さまでございました。