月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

  • ​​-第186号-​「新型コロナウイルス」の波紋(2020.9)

    コラム

    2020.09.01

    突然ですが、人生長くやっていますといろいろなことがあるものです。今まで全く想像できなかったようなことが現実に起こるものです。今回の新型コロナウイルスはまさしくそのとおりでありまして、怖いですね。この原稿が掲載されている頃には、収束しているでしょうか。それとも苦戦を強いられているでしょうか。どちらにしても、マスクや消毒液が店頭にふんだんに並んでいることを祈るばかりです。今号は「新型コロナウイルス」の波紋と題しましてお送りいたします。どうぞ最後までお付き合いください。


    この原稿を書いている2月末、社内でこんな会話が飛び交っていました。「社長マスクが手に入りません」「手洗い用消毒液も底をつきました」「じゃ、すぐ薬局に行こう」「社長、どこも売り切れです」マスクや消毒液がこんなに恋しいとは思ったことがありません。今やマスク様様であります。しかし人間ピンチの時こそいろいろ知恵が出るものです。弊社も過去にいろいろピンチがありましたが、今思い起こせば少なからずチャンスに変えてきたように思います。今回もこの一例をご紹介させていただきます。


    私は有事の時こそ社員を守るべきだと思っています。それは結果としてお客様に満足を与えることにつながるからです。今回は、感染リスクの高い社員から、時差出勤や営業車での通勤を許可しました。時差出勤は、オリンピック・パラリンピック開催時に国が推奨しているように、混雑緩和策の一環であり、少し先取りした気分であります。


    また、今回思い切った施策として、営業のお客様訪問を三週間ほど中止しました。お客様が多忙極める中、営業訪問することは忍びないと感じたからです。この営業訪問禁止については、9年前の東日本大震災で経験したこともあり、比較的スムーズに事が運びました。会社に居ながらにしてお客様に満足を与えることができれば、これに越したことはありません。過去にないことを実践することには戸惑いもありますが、とにかく、経営者としては社員ファーストであります。


    ピンチはピンチだけではありません。むしろ工夫次第ではピンチをチャンスに変える絶好の機会です。今回の教訓を更に生かし、有事の時こそご満足いただけるよう社員一同これからも努力を重ねてまいります。どうぞ何なりとお申し付けください。とにかくこの新型コロナウイルスが一日も早く収束し、笑顔あふれる世の中になっていることを心から願うばかりです。今号も最後までお付き合いただき、ありがとうございました。


    今回も夫婦の会話で締めたいと思います。

    私 「マスク、本当に貴重品になったねぇ」

    女房 「マスクも大切だけど、お父さんそれより手洗いよ」

    私 「おぉ、そうだね、了解」

    女房 「お父さん、一分以上洗ってよ、お願い!」

    今までこれ程まめに手を洗ったことはありません。お粗末様でございました。

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