月刊
社長のコラム
株式会社療食サービス社長のコラム

  • ​​​-第194号-男泣き(2021.5)

    コラム

    2021.05.01

    私事で恐縮でございますが、今号は少々湿った話でございますが、お許しください。

    実は、我が家の愛犬タロウですが、3月に74ヶ月の生涯を終えました。

    お客様を訪問した際に「タロウちゃん、サスケちゃん元気ですか?」、「タロウちゃん可愛いですね!」などのお言葉をいただき、皆様から大変可愛がっていただいておりましたので感謝とご報告の意味を込めて今回お話しさせていただきました。


    タロウは1月に動物病院で「悪性リンパ腫」の診断を受け、先生からは「余命1~2ヶ月です」と告げられました。我々夫婦は「えぇ!どうしてそんなに早く?!」と信じられない気持ちでいっぱいでしたが、日を追うごとに先生の言葉が現実味を帯び、3月にタロウは旅立ちました。


    7年前にタロウ達を飼いはじめた時には「犬の寿命は14~15年ですよ」と言われましたが、まさかこんなに早く死が訪れるとは夢にも思っていませんでした。本当に悔やんでも悔やみきれません。しばらくは放心状態で10年前に自分の親を看取った時にはそんなに出なかった涙が、どういうわけか今回はとめどなく流れてきます。ある方の話によりますと、飼っている動物を亡くすことは、自分の子供をなくした時と同じ心境になるそうです。全く同感です。

    過ぎ去った過去は戻りませんが、ついついタロウが元気だった頃を思い出し、「私の帰りを玄関先で待っていてくれたなぁ」「手足をいつもペロペロなめてくれたなぁ」などと思い出すと自然と涙が溢れてきます。


     子供の頃に親から「男はメソメソするものではない」と言われていましたが、男だって泣きたい時は泣きたいものです。このコラムを書いている今も涙腺が緩んで涙が溢れてきます。皆さんにもこんな経験はおありでしょうか。動物病院の先生がおっしゃっていた「動物を飼う時には覚悟が必要なんですよ」という言葉がタロウを亡くした今、心に深く残っています。皆さんも動物を飼う時にはこの言葉を思い出してください。


    今回、タロウを飼っていろいろ学ぶことができました。まずは動物も人間も愛情と尊敬の念を持って育てることが一番大切だということです。また、動物は話せませんので、だからこそ一挙手一投足に気配りを怠らないことが肝要だと思っています。その結果「癒し」というご褒美を我々人間に与えてくれるのではないでしょうか。そんな思いをタロウから学ぶことができました。タロウには心から感謝であります。


    ここでタロウ達を可愛がってくださった皆様方に心から感謝申し上げます。そして今号をもってタロウとサスケのコーナーは終了させていただきます。長きにわたり読んでいただきありがとうございました。今号も夫婦の会話で締めたいと思います。


    私「タロウを思い出すと泣けてくるね」

    妻「本当ね。私も・・・」

    私「タロウの分までサスケに愛情を注ぐか」

    妻「お父さん、サスケが20年長生きできるよう頑張ろうね」

    お粗末様でございました。

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  • ​​-第193号-​おかげさまで41周年を迎えることができました!(2021.4)

    コラム

    2021.04.01

    今から41年前(昭和56年)、「社長」の二文字に憧れ、「お金無し・学歴無し・地盤無し」の私が若干27歳で創業した会社も皆様のご愛顧により41周年を迎えることができました。ご愛顧いただいた皆様、支えてくれた社員には感謝してもしきれません。今号は41年の経営で学んだことを少し皆様にお話しさせていただければと思います。どうぞ最後までお付き合いください。


     「社長」の二文字に憧れ、将来23人ぐらいの社員を雇用できれば良いなぁと思って創業しましたが、現在では当初の目標の約100倍の200人近くの方に働いていただいております。創業当時を振り返りますと、夢のような世界であります。

    時々お客様から「あら、すごいわね!昔と天と地とはこの事かしら」と驚かれることがあり、ありがたい限りであります。

     そんな私が創業時から一貫して実践してきたことがございます。それは、「人の話を聞く」ことであります。「聞き上手」は「話し上手」というくらい「聞く」ことには得があります。とにかく日々聞くことを心がけてきました。むしろ、分からないことが多かったので、聞くこと以外に道がなかったというのが本音かもしれません。

    特に、年長者や専門家の話は82か、91の割合ぐらいで聞くことに徹してきました。真剣に聞くと相手にもそれが伝わるもので、もっとこの人に教えてあげようといっぱい話してくれるのです。そこで分かったことは、聞きっぱなしではダメだということです。良い話は一つでも実践することが大切なのです。「この話はこうすればお客様に喜んでもらえるだろう」「この話はこうすれば社員に役立つだろう」といった具合に躊躇なく実践してきました。そんな実践が良かったのかもしれません。

    学歴が無いということは、むしろプラスになることも多く、学歴が無かったからこそより貪欲に学ぶことができたと当時の自分にも感謝であります。そして、もう二つ感謝すべきことがあります。一つ目は、私を支え、会社を41年間牽引してくれた社員達であります。41年の中には困難にぶつかることも多々あり、そんな時いつも力になってくれました。これからも「社員ファースト」で経営を進めて参りたいと思います。二つ目は家族です。特に家内には、私の体を気遣い献身的に尽くしてくれたことに改めて感謝であります。また、3人の子供達にも父親らしいことは何一つできませんでしたが、よく素直に育ってくれたものだと感謝であります。


     これからもお客様のお力を頂きながら50周年に向け社員共々頑張って参ります。どうか引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。そして、弊社の理念であります「食を通じて元気をお届けする」ことで、少しでも社会に貢献できればこの上ない喜びであります。今号も最後まで読んで頂きありがとうございました。今号も最後は夫婦の会話で締めたいと思います。


    私  「41期がスタートだよ」

    女房 「お父さん、早いね」

    私  「早く息子にバトンタッチできるよう頑張るか!」

    女房 「お父さん、本読みながら寝ている場合じゃないわよ!」

    お粗末さまでございました。

    2021年4月_3

     

  • ​​-第192号-​コロナ禍と読書(2021.3)

    コラム

    2021.03.01

     日々刻々とコロナ情勢が変化しておりますが、季節は一歩一歩春に近づいているところであります。皆さんお変わりありませんか。このコロナ禍において、私には3密を回避しながら自分と向き合える時間があります。それは趣味の一つである「読書」をしている時であり、それが一番至福の時間になっているのです。今号は前号に引き続きましてコロナ禍にまつわる話をさせていただきます。どうぞ最後までお付き合いください。


     さて、私の読書ジャンルは皆様にはあまりなじみのないビジネス書が中心でありまして、かれこれ30年近く読み続けております。ここ何年かの私の読書スタイルは、布団をかぶって寝ながら読むスタイルで定着しております。スタンドライトを煌々とつけながらうつぶせ状態で読む姿には「えぇ、本当に読めるの?!」と不思議に思われるかもしれませんがこれが意外と私には一番合っているのです。


     しかし最近は歳のせいか「お父さん、寝ているわよ」と言われることが多くなり全く反論する余地がありません。今までは一冊の本を読むのに頑なに最初から最後まで読むことを心掛けてきましたが、それでは時間がかかり最後までたどり着くことができませんでした。そこで最近、読み方を「大事なポイントだけを読む方法」に改めたのです。その改善につなぐまでには目に見えない30年読書をし続けた成果がありました。30年読み続けてきますと作者がどんなことを考え、どんなことを訴えたいのか「まえがき」を読むとわかるようになりまして、遅ればせながら大きな収穫になりました。今まで一週間かけて読んでいた本が一日で読めるようになり、作者が何を訴えたいのかポイントがわかるようになってきたのです。


     ただ、この読書方法なら眠くならないと確信を持っていたのですが、それはまた別物だとわかりました。人生そんなに甘くないですね(笑)今ではすっかりこのスタイルが定着し、ピッチを上げて冊数を増やしております。本は私にとって無くてはならないバイブルであり、人生の師のようなものであります。これからも3密を回避しながらこのスタイルを堅持し本を楽しみたいと思います。皆さんの読書スタイルはいかがでしょうか。今号も最後まで読んでいただきありがとうございました。今号も夫婦の会話で締めたいと思います。


    私 「今日の本で3242冊目よ、目が疲れるなぁ!」

    女房「もう若くないからね!」

    私 「やっぱり、歳かなぁ!」

    女房「しかし、お父さん食欲はあるよね」

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